酒づくりに人の技あり
◎伝統を受け継ぎ、さらなる技術を研く南部流仕込み。
広陵蔵の杜氏は、代々南部杜氏があたっています。
酒づくりの神様とまで称された平野佐五郎氏に指導と薫陶を受けた沢田薫杜氏が、
全力を注いで大和の風土に合った南部流仕込みを完成させました。
そしてそれを受け継いだ三代目、下坂正幸杜氏が、
米を選び、水を精選し、南部流の名技で仕込んでいます。
蔵のすみずみにまで、伝承の酒づくりの哲学と技が生きているのです。
そうした努力の積み重ねが、数々の名誉ある賞の受賞となって結実しました。
◎芸術の域に到達した繊細な技法がうまさを醸す。
広陵蔵の入り口には、力強く『酒道場』の文字が刻まれています。
これは、精進潔斎して丹誠を込めて良いお酒を作る道場という意味です。
初代蔵元から連綿と受け継がれた、良い酒、旨い酒づくりのための
基本的な姿勢を表した言葉でもあります。清潔で近代的な蔵や
設備の中には、今もそうした厳しい創建の精神が満ちています。